ゆきのおと

君の暇つぶしにでもなればいいな

職人の世界

 

今日のランチ、お寿司を食べたんです。

その時の話。

人によっては若干閲覧注意かも…

怒られたりする話が嫌いな人は

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続けるね。

調理場の奥の若い高校生くらいの男の子が

兄弟子(?)的な先輩に

「いま自分が何をすべきか考えろ!」とか

「何でそんなに遅いんだよ!」とか

「何回同じこと言わせんだよ!」とか

私たちカウンターに座ったお客さんの前で

それはもうガンガンに怒られてて、

もう何かさ、怖いし胸が苦しくなるしで

正直お寿司なんかどうでもよくなって

むしろ「早く帰りたい…」って

急いで喉の奥にお寿司を詰め込みました。

 

いま思い出しただけでもドキドキする…

味なんて全然分からなかったよ💧

 

男の子は叱られれば叱られるほど

もう何をどうしたらいいのか

見るからに訳が分からなくなってて、

見てるこっちが「あぁ…」ってなるくらい

つらそうで可哀想で…

何故か私が泣きそうに…(何故?w)

 

でもね、多分きっと違うんだよね。

可哀想とか言ってる時点で

私の方が間違ってるんだと思う。

職人の世界だもんね。

何にも可哀想じゃないのかもしれない。

私のものさしで量っちゃいけないことだ。

バイトならともかく

職人として生きていく彼にとって

ガンガンに叱ってくれる先輩は

これからの人生のことを考えると

多分必要な存在なのでしょう。

きっと職人の皆様はそうやって

自信をつけて一人立ちしていくんだよね。

 

そう、一人立ちしないといけないんだ。

 

どうか立派になって美味しいお寿司で

食べに来るお客さんを喜ばせてください。

どんな目標に向かってるのか

それは私には分からないけど、

あなたがこれから握るお寿司が

あなたとあなたの大切な誰かの

夢を叶えてくれますようにー

 

今日、偶然あなたの人生の

一瞬を通りすぎただけの人より。

 

 

あ。だけど…ひとつだけ…

 

もしあなたが自分のお店を持ったその時は

客の前であんな風に怒るのはやめてね。

せめて裏の方で怒るとかさ、

こっちにも少しは気を使ってね。

私まで泣かされそうになるとかさ…

そんなの私が一番可哀想だよ…

まじで怖かったんだからね!💢