ゆきのおと

君の暇つぶしにでもなればいいな

唐突に

 

東京に帰ります。

 

必要なものだけあればいいやって

握り締めてきたスーツケース4つは

プラス段ボール5箱へと膨れ上がり

もはやちょっとしたお引っ越しレベル。

 

肌寒いとき用のカーディガン。

…いらなかった。

思わず衝動買いしたニトリのクッション。

…いらなかった。

新調したランニングシューズ。

…未使用。

なぜ買ったのかよく分からない

ポータブルのDVDプレーヤー。

…未開封。

 

他にも余った麦茶のパックや

未開封のワインや缶詰などなど、

全部持って帰ろうと思ったらすごいことに…

 

人間は歩いた分だけ、生きた分だけ

荷物が増えていく生き物なのです。(遠い目)

 

唐突に幕を閉じたプチ新生活を振り替えると

それはまるで夏休みか何かのような

子供の頃のちょっとした冒険のような

ノスタルジックと非日常に溢れていて、

あんなに東京に帰りたかったはずなのに

今では少しだけ寂しいというか

もうちょっと居てもいいかな…なんて。

 

正直いま東京に帰ることに

喜びや希望なんて一切ありません。

それどころか絶望と戦いに帰ります。

(かっこいいw) 

だからこそこの街で見た景色や

優しく温かく接してくれたみなさま

いらなかった不要なものまで

全部まとめて連れて帰ります。

少しだけ増えた荷物と

少しだけ成長したはずの自分が

また新しい環境でがんばれるように。

 

 

それはそうと、Twitter眺めてたら

こましが秦基博さんツイートしてて

それからずっと「鱗」ばかり聴いてます。

「Girl」じゃないんかい!(笑)

 

名曲ってさ、聴くときの気分や環境で

歌詞の染み方が全く変わってくるから

不思議だし、泣けるよね。

 

 

君に今 会いたいんだ

会いに行くよ

たとえどんな痛みが

ほら 押し寄せても

鱗のように

身にまとったものは捨てて

泳いでいけ 君のもとへ

君のもとへ

それでいいはずなんだ

 

秦基博「鱗」より